〜首輪で・・・人通りの多い街中を牝犬として練り歩く〜


俺が選んだのは、大学近くの通りだ。
店も建ち並び、通行人も多い上、俺も沙織もよく知った場所というのもより背徳感を強めてくれる。

[沙織](やだ、お店の人もこっちを見てる……ああっ、違うんです、私、この人に強引にこんな格好させられて……っ)

[こうた]「ほら、さっさと歩けよ。散歩にならないだろ?」

[沙織]「イヤ……イヤです……もう歩けません……こんなの、もうイヤ……ッ」

沙織は身体を隠すようにその場でうずくまるが、無論、俺はそんな勝手は許さない。

[こうた]「まだ散歩始めたばかりだろうが。10メートルも歩いてないぞ?」

[沙織]「無理です……人がいっぱいいるのに……ああ、見てる、みんな私を見てるっ」

[こうた]「当たり前だろ、お前みたいなスケベな牝犬は珍しいからな。おら、いつまで座ってんだ。俺がいいと言うまで止まるな」

通りには多くの人が歩いているが、その全員の視線が俺たち、正確に言えば沙織に注がれている。

【通行人】「うわ、なにアレ、変態!?」

【通行人】「露出狂ってやつかよ!」

【通行人】「不潔……こら、見ちゃいけません!」

[沙織](ううっ、違うの、違うんです……私、無理矢理やらされてるんです……お願い、誰か助けて……!)


沙織の心の叫びは誰にも届かない。